3千円のキーボードを3年で4枚買い替えたので、思い切って2万円の1枚に替えました。
指が変わった感覚を、4製品で共有します。
この記事で紹介する高級キーボード4選
| 順位 | 商品名 | 画像 | ポイント | 購入 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | REALFORCE RC1 70% | ![]() |
30gの軽さで指が沈む | Amazon楽天 |
| 2位 | ロジクール MX MECHANICAL | ![]() |
3台を1秒で行き来する | Amazon楽天 |
| 3位 | Satechi SM3 | ![]() |
机の色を選ばない白系 | Amazon楽天 |
| 4位 | Lofree Flow Lite 84キー | ![]() |
薄いのに深く打てる | Amazon楽天 |
2万円のキーボードは何が違うのか
値段の差は、見た目ではなくキーの下にある部品で決まります。
安い製品の多くはメンブレンと呼ばれる方式で、ゴムのシートを押しつぶして信号を送ります。数千回で反発が弱くなり、指が底に当たる感じが強くなります。
高い製品は、静電容量無接点かメカニカルのどちらかです。前者は接点が物理的に触れないので、押し込む途中で入力が確定します。底まで叩かなくても文字が出るため、指の関節に来る衝撃が小さくなります。
メカニカルは軸と呼ばれるスイッチを1キーずつ並べた方式で、押した瞬間の感触がはっきり返ってきます。打っていて楽しいと感じる人が多いのはこちらです。
もう1つの差が寿命です。安い製品が数百万回で反応しなくなるのに対し、高い製品は5千万回まで持つと書かれています。1日に2万回打つ人でも、単純な計算で6年以上は同じ感触が続く数字です。
キーの土台に金属を入れた製品が多いのも高い側の共通点です。強く叩いたときに板がしなると、指先に返ってくる感触がぼやけます。持ったときにずっしり重い製品ほど、この点で有利になります。

安いのを何枚も買い替えるより、1枚に寄せたほうが結局は出費が減りました
4製品を仕様と評判で見くらべる
数値だけでは打った感じが伝わらないので、指の疲れにくさと職場での音の小ささを星で添えました。星が多いほど良い評価です。
| 商品名 | 方式 | 接続 | 指の疲れにくさ | 職場での音の小ささ |
|---|---|---|---|---|
| REALFORCE RC1 | 静電容量無接点 | 無線と有線 | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| MX MECHANICAL | メカニカル赤軸 | 無線とBluetooth | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| Satechi SM3 | メカニカル | 無線とBluetooth | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| Lofree Flow Lite | 薄型メカニカル | 三モード | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
打ち心地で選んだ高級 キーボード おすすめ4選
第1位 REALFORCE RC1 キーボード 70% 日本語配列 キー荷重30g

いま自分の机に載っているのがこの黒い1枚です。荷重30gという設定は数字だと分かりにくいのですが、指を置いただけで沈みそうな軽さです。
底まで叩かずに打てるようになってから、夕方の指のこわばりがほとんど出なくなりました。70%という配列でテンキーがないぶん、マウスを体の近くに置けるのも効いています。
慣れるまでの数日は誤入力が増えます。軽すぎて、指を休めたつもりが文字が出ることがありました。あと本体はかなり重く、持ち歩く用途には向きません。据え置いて毎日打つ人のための1枚です。
第2位 ロジクール MX MECHANICAL KX850FL 赤軸 テンキー付き

会社のノートと自宅の据え置き機を行き来する人に向く1枚です。以前これを職場で使っていて、キーを1つ押すだけで接続先が切り替わる便利さに驚きました。
赤軸は途中の引っかかりがない方式で、押し切るまで抵抗が変わりません。メカニカルの中では音が小さいほうで、会議中でも打てました。キーの間から漏れる光の量も調整でき、暗い部屋で手元が見えます。
テンキーが付くぶん横幅が広く、マウスの位置が遠くなります。肩が張る人にはここが弱点です。数字を打つ機会が少ないなら、テンキーのない型を探すほうが体は楽になります。

キー1つで機器が切り替わると、机の上からケーブルが1本消えるのが効いてきますよ
ロジクール KX850FL MX MECHANICAL ワイヤレス メカニカル キーボード 赤軸 テンキー グラファイト
複数の機器を1枚で行き来する
第3位 Satechi SM3 メカニカルキーボード ホワイトLEDバックライト

机の見た目まで含めて考える人が選んでいる1枚です。ライトグレイと白の組み合わせで、木の天板にもガラスの天板にもなじみます。
購入者の書き込みでは「アルミの土台がしっかりしていて、強く打っても本体がたわまない」という声が並びます。白いバックライトだけを使う潔さも、色が多すぎる製品に疲れた人に選ばれている理由です。
配列は英語式なので、日本語入力の切り替えを別のキーに割り当てる作業が必要になります。ここでつまずいて手放す人がいるという話も売り場で聞きました。設定を触るのが苦にならない人向けです。
Satechi SM3 メカニカルキーボード ホワイトLEDバックライト ライトグレイ ホワイト
机の見た目までそろえたい人へ
第4位 Lofree Flow Lite 84キー 薄型メカニカルキーボード

持ち歩きたい人と、机を広く使いたい人が行き着く1枚です。薄型の軸を使っているので、厚みはノートパソコンのキーボードに近くなっています。
レビューでは「薄いのに底打ちの衝撃が少ない」「カバンに入れても存在を忘れる」という評価が目立ちました。軸を後から交換できるので、打ち心地を自分で変えられます。ワイヤレスは2つの方式に対応し、有線でもつながります。
英語配列で84キーという構成なので、記号の位置を覚え直す必要があります。慣れるまでは微妙に打ち間違えるという声もありました。マジで最強!!の薄さですが、配列の壁は先に知っておくほうが安全です。
Lofree Flow Lite 84キー ロープロファイルメカニカルキーボード ワイヤレス 有線 オフホワイト 英語配列
薄さと打ち心地を両方ほしい人に
買い替えた初日にやっておく設定
高い1枚を買っても、初期のままだと持ち味が出ません。
日本語配列と英語配列を間違えると、記号が全部ずれます。パソコン側の設定で配列を合わせるところから始めてください。
キーの割り当てを変える道具が付属する製品なら、使わないキーを日本語切り替えに回すと入力が速くなります。右下のキーを変換専用にするだけでも、親指の移動が減ります。
高さは低めから試してください。手首を持ち上げる角度がきついと、指ではなく前腕が疲れます。
テンキーの有無で机の広さが決まる
高い1枚を選ぶとき、方式の次に効いてくるのが横幅です。
テンキーが付いた製品は横幅が44cmほどになります。マウスを置く位置がその分だけ右にずれ、腕が体から離れた形で固定されます。肩の付け根が張る人は、ここが原因になっている場合があります。
数字を打つ機会が月に数回しかないなら、テンキーのない型か、1位のような70%の配列が向きます。横幅が10cm以上縮むので、マウスが体の正面に戻ります。
配列の話も先に決めておくほうが安全です。日本語配列は変換キーがそのまま使えて迷いません。英語配列は記号の並びがすっきりしていて、プログラムを書く人に好まれます。
売り場の担当者によると、返品の相談でいちばん多いのが配列の間違いだそうです。写真の左下と右下のキーを見て、日本語の刻印があるかを確かめてから注文してください。

配列だけは写真を拡大して確かめてほしいです。届いてから気づくと交換の手間が大きいので
1枚で終わらせず、机ごと整えると効いてくる
キーボードを替えたのに疲れが減らない人は、置き方に原因があることが多いです。
手前に3cmほど空間を作って、手首を乗せられるようにしてください。パームレストを1つ足すだけで、肩の張り方が変わります。
キーの高さを変えるゴム足も安く手に入ります。前を高くする形が体に合わない人もいるので、水平から試すのが無難です。
打鍵の音が家族に響く家なら、下に薄いマットを敷くと机全体が鳴るのを抑えられます。キーボード本体より、机の板が鳴っている場合が多いためです。

1枚に2万円を出すなら、パームレストとマットまで含めて予算を組むと後から困りません
西村 隆之パソコン周辺機器を得意とする筆者です。今回は入力機器売り場の担当者への取材と、原稿を毎日書く人へのリサーチをもとに書きました。手元の数枚は自分の机で打ち比べています。


