マットレスの捨て方|切る前に種類を確かめるタイプ別の切り方と注意点

mattress-cut-20260918 マットレス
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マットレスを切って普通ごみで捨てられるかは、中身の種類で決まります。ウレタンやエアファイバーの物は大型カッターや万能はさみで切れて、ごみ袋に入れて可燃ごみに出せる自治体が多いです。一方でポケットコイルやボンネルコイルの物は中に金属のばねが何百本も入っていて、切る作業に半日かかり、けがの危険もあるので、粗大ごみか回収業者に任せるほうが早く済みます。この記事は、種類ごとの切り方、切った後の分別、切らずに捨てる方法、注意点、あると楽な道具の順に書きます。

切って捨てられるマットレスと切らない物

まず、手元のマットレスがどの種類かを確かめます。タグに「ウレタンフォーム」「ポリエチレン」と書いてあれば切って捨てられ、「ポケットコイル」「ボンネルコイル」「スプリング」と書いてあれば切らずに粗大ごみに出すのが基本です。タグが無いときは、角を強く押して、ばねの感触があるかで見分けます。

種類 中身 切れるか 使う道具 かかる時間
ウレタン(高反発・低反発) ウレタンフォーム1〜3層 切れる 大型カッター 30分〜1時間
エアファイバー(樹脂繊維) ポリエチレンの繊維 切れる 万能はさみ、大型カッター 30分
折りたたみ・三つ折り ウレタンや綿を布で包む 切れる 万能はさみ、大型カッター 20〜40分
ポケットコイル 袋に入ったばねが400〜1,000本 切れるが大変 大型カッター、ニッパー、ボルトクリッパー 半日以上
ボンネルコイル ばねを1枚に連結した鋼線 切らないほうがよい ボルトクリッパー(危険) 1日、けがの危険

ウレタンとエアファイバーは、切る作業が1時間以内で終わり、ごみ袋2〜4枚に収まります。粗大ごみの手数料はシングルのマットレスで1,000〜2,000円の自治体が多いので、切る手間と手数料を比べて決めます。コイル入りの物は、切る手間が手数料より大きいので、粗大ごみに出すか回収業者に頼むのが現実的です。

【タイプ別】マットレスの切り方

ウレタンは大型カッターで格子に切る

高反発や低反発のウレタンマットレスは、一番切りやすい種類です。刃を長く出せる大型カッターを使い、ごみ袋に入る大きさ(40cm四方が目安)になるように、まず縦に切ってから横に切ります。手順は次の通りです。

  1. カバーやシーツを外し、カバーは別に洗って布のごみに出す
  2. 床に段ボールか古いシーツを敷き、マットレスを平らに置く
  3. 大型カッターの刃を5cmほど出し、縦に3等分の線を切る。厚いウレタンは1度で切らず、同じ線を2〜3回なぞる
  4. 縦に切った帯を、横に40cmごとに切る
  5. 切ったブロックをごみ袋に詰め、口を縛る

厚さ10cm以上のウレタンは、包丁やパン切りナイフのほうが刃が長くて切りやすい場合があります。使い終わった刃は錆びやすいので、そのまま捨てる前提の安い物で十分です。ウレタンの粉が出るので、切った後に掃除機をかけます。

エアファイバーは万能はさみで切る

エアウィーヴなどのエアファイバーは、ポリエチレンの細い繊維を絡めた中身で、カッターより万能はさみが向きます。繊維の塊は硬く見えますが、万能はさみで端から少しずつ切ると、パリパリと音を立てて割れて分かれます。カバーは外して洗い、中身だけを切ります。

  1. カバーのファスナーを開けて中身を取り出す
  2. 中身を床に置き、万能はさみで縦に3等分に切る
  3. 帯を30〜40cmごとに横に切る
  4. 切った塊は反発で袋から飛び出すので、袋に入れたら上から押して空気を抜き、口を固く縛る

エアファイバーの中身は自治体によって可燃ごみか不燃ごみか分かれます。ポリエチレンなので、プラスチックを可燃で燃やす自治体は可燃、燃やさない自治体は不燃です。捨てる前に自治体の分別表で「プラスチック製品」の欄を見ます。

折りたたみ・三つ折りは折り目で分ける

三つ折りの薄いマットレスは、折り目ごとに布で仕切られている物が多く、まず折り目に沿って布を切ると3つのブロックに分かれます。ブロックにしてから、中のウレタンや綿を布から出し、ウレタンはカッター、綿は手でちぎってごみ袋に分けます。外側の布は布のごみか可燃ごみに出します。

厚さ5cm以下の薄い物は、切らずに丸めて紐で縛るだけで粗大ごみの規定を下回り、可燃ごみで出せる自治体もあります。「一辺が30cm以下」「50cm以下」など、自治体ごとに粗大ごみの線引きが違うので、切る前に確かめると手間が減ります。

ポケットコイルは布を剥がしてばねを分ける

ポケットコイルは、1本ずつ布の袋に入ったばねが400〜1,000本並び、上下をウレタンと布で挟んだ作りです。切って捨てるなら、次の順で分けます。

  1. 側面の布を大型カッターで一周切り、上面の布とウレタンを剥がす
  2. ばねの袋同士は接着されているので、手で引きはがすか、はさみで袋の間を切る
  3. 袋からばねを1本ずつ出す。ばねは金属ごみ、袋は可燃ごみ
  4. ばねがかさばるときは、ボルトクリッパーで半分に切る

ばねを1本ずつ出す作業がシングルでも半日かかり、ばねの先で手を切りやすいので、耐切創の手袋が要ります。ばね1本ずつは小さくても、全部で10〜20kgの金属になるので、金属ごみの日に出せる量かも確かめます。時間を掛けたくない人は、粗大ごみに出すほうが確実です。

ボンネルコイルは切らずに粗大ごみへ

ボンネルコイルは、ばねを鋼線で1枚に連結した作りで、切ると鋼線が跳ねて目や手に当たる危険があります。ボルトクリッパーで1本ずつ切る作業は1日がかりで、跳ねた鋼線でけがをする事故も多いので、切らずに粗大ごみか回収業者に任せるのが正解です。どうしても切るなら、保護めがねと耐切創の手袋を付け、切る鋼線を布で包んで跳ねを抑えながら切ります。

切った後の分別。可燃・不燃・金属

切った中身は、素材ごとに分けて出します。分別は自治体で違うので、以下は多い例です。

部分 素材 出し方の例
ウレタン、綿 ウレタンフォーム、ポリエステル綿 可燃ごみ。袋の口を縛って規定の枚数まで
エアファイバー ポリエチレン 可燃か不燃。自治体のプラスチック製品の欄で確かめる
カバー、側地 ポリエステル、綿 可燃ごみ、または布類の回収
ばね、鋼線 金属ごみ、不燃ごみ。先を布で包んで袋が破れないようにする
ファスナー、留め具 金属、プラスチック 不燃ごみ

可燃ごみは1回に出せる袋の数が決まっている自治体が多く、シングルのウレタンなら3〜4袋になるので、2回に分けて出すと回収してもらえない心配が減ります。金属のばねは袋を破りやすいので、新聞紙か布で先を包んでから袋に入れます。

切らずに捨てる4つの方法

粗大ごみとして自治体に出す

一番安く確実な方法です。電話かウェブで申し込み、コンビニで手数料の券(シングルで1,000〜2,000円が多い)を買って貼り、指定日の朝に家の前や集積所に出します。申し込みから回収まで1〜2週間かかるので、引っ越しの日が決まっている人は早めに申し込みます。マンションの上階からは自分で運び出す必要があり、シングルのウレタンなら1人、コイル入りは2人で運びます。

買い替えるときに店に引き取ってもらう

新しいマットレスを買うとき、配送のついでに古い物を引き取る店があります。家具店や寝具店は有料(2,000〜5,000円)が多く、通販でも「引き取りサービス」を選べる物があります。運び出しをしてもらえるので、コイル入りの重い物を処分したい人に向きます。引き取りの対象が「同じ種類、同じ数」に限られるので、注文のときに条件を確かめます。

不用品回収業者に頼む

日にちを選べて、部屋から運び出してもらえるのが利点です。費用は1点で3,000〜8,000円が目安で、他の家具と一緒に出すと1点あたりが下がります。自治体の許可(一般廃棄物収集運搬の許可)を持つ業者か、自治体のサイトで公開している業者を選ぶと、不法投棄や後からの高額請求を避けられます。「無料回収」と拡声器で回る業者は、積んだ後に料金を求める事例があるので使いません。

譲る、リサイクルに出す

買って1〜2年で状態がよい物は、フリマアプリや地域の掲示板で譲れる場合があります。ただしマットレスは衛生面から買い手が付きにくく、送料も大きいので、近所で手渡しできる人向けです。リサイクルショップは、コアラやエアウィーヴなどブランドがはっきりしていて、汚れが無い物なら引き取る店があります。

切るときの注意点5つ

  1. 手袋と長袖で作業する。カッターの刃が滑ると手を切り、ばねの先は服を突き抜けます。耐切創の手袋と長袖、ズボンで作業します。
  2. 床を保護する。カッターの刃が床に届いて傷を付けるので、段ボールを2枚重ねて敷きます。
  3. ウレタンの粉と繊維を吸わない。切るとウレタンの粉や繊維が舞うので、窓を開け、マスクを付けます。終わったら掃除機をかけます。
  4. 刃は少しずつ出す。大型カッターの刃を長く出すと折れて飛びます。5cm以内にして、切れなくなったら刃を折って新しい面を出します。
  5. 自治体の規定を先に見る。切った後で「一辺30cm以下」の決まりを知ると、もう一度切ることになります。ごみ袋に入る大きさと、自治体の粗大ごみの線引きの両方を先に確かめます。

切る作業で一番多いけがは、カッターで反対の手を切ることと、ばねの先で指を刺すことなので、切る方向に手を置かない、ばねは1本ずつ布で包む、この2つを守ります。小さい子どもやペットがいる家は、作業中は部屋に入れないようにします。

切るときにあると楽な道具3つ

マットレスを切るために買い足すなら、大型カッター、万能はさみ、ボルトクリッパーの3つで足ります。どれも1,000〜3,500円で、他の粗大ごみを小さくするときにも使えます。

大型カッター:オルファ ハイパーL型 192B

ウレタンを切る道具で一番使いやすいのが、刃の幅が18mmの大型カッターです。オルファのハイパーL型は、ねじで刃を固定できるので厚いウレタンに刃を押し当てても刃が戻らず、握りにゴムが付いて滑りません。価格は約598円です。刃先が切れなくなったら折って新しい面にできるので、シングル1枚で刃1本を使い切る前提で買います。

万能はさみ:角利 強力万能ハサミ MSS-30

エアファイバーや布、薄いウレタンは、はさみのほうが早く切れます。角利の強力万能ハサミは、粗大ごみを小さくするために作られた全長245mmの物で、刃が45度に傾いていて厚い物を切るときに手が床に当たりません。カーペットや段ボールも切れて、価格は約1,636円です。ポケットコイルの袋を切り分ける作業にも使えます。

ボルトクリッパー:トラスコ TBCJ450

ポケットコイルのばねを半分に切るときや、ボンネルコイルの鋼線をどうしても切るときに使います。トラスコのボルトクリッパー450mmは、直径8mmまでの軟鋼線を切れるので、マットレスのばね(直径2mm前後)は片手の力で切れます。価格は約3,409円です。ニッパーではばねの硬さに負けて刃がこぼれるので、ばねを切るならこの大きさが要ります。

よくある疑問

疑問 答え
切ったら本当に普通ごみで出せる? 自治体の規定の大きさ以下なら出せる所が多い。「一辺30cm以下」「袋に入れば可」など自治体で違うので分別表を見る
ダブルのウレタンは何袋になる? 厚さ10cmで45Lの袋6〜8枚。出せる袋の数を確かめて数回に分ける
低反発は切りにくい? 柔らかくて刃が沈むので、冷やして硬くするか、刃を長く出さずに何度もなぞる
コイルのばねは売れる? 鉄のスクラップとして買い取る業者はあるが、10〜20kgで数百円。手間に合わない
粗大ごみの申し込みは代理でもできる? 多くの自治体で家族や管理会社が代理で申し込める。券は本人の名前で貼る
マットレスを燃やして処分できる? 自宅での焼却は法律で禁止。有害な煙が出るので絶対にしない

マットレスの捨て方は、切れる種類(ウレタン、エアファイバー、折りたたみ)は切って普通ごみに、切りにくい種類(ポケットコイル、ボンネルコイル)は粗大ごみか引き取りか回収業者に、この分け方で決めれば迷いません。切る前に、タグで中身を確かめ、自治体の粗大ごみの線引きと出せる袋の数を見て、手袋と段ボールを用意する、この3つで作業が1時間以内に終わります。コイル入りは無理に切らず、手数料1,000〜2,000円で粗大ごみに出すのが一番安全です。

この記事のアドバイザー
電山タケル
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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